現在位置: ふぁみえーるトップ > 発達のキホンを学ぶ > 診断法について



診断法について

発達のキホンを学ぶトップへ

うちの子、ちょっと他の子と違うみたい...。市販の本や、チェックリストで調べたけれど、やっぱり不安。
一度検査を受けてお子さんの「今」を知ってみることが大事かもしれませんね。ここでは検査・診断法について学んでみましょう!

目的と種類

どんな時に発見する 子どもの発達や成長過程に関しては、昔からいろいろな考え方や受け取り方があります。
それは性別によるものであったり(男の子だからことばが遅い、女の子だからおっとりぼんやりしているなど)
生まれつきによるものだったりと様々です。
しかし、「現在の状態」を知ること、つまり発達バランスや度合いを客観的にはかることは、今後の支援や教育を選ぶうえで、非常に大きな意味をなします。

毎日の生活の中で、お子さんの様子や行動に何か「引っかかり」を感じていませんか?
それは、育児書の内容や、上のお子さんとの違い、1歳時半・3歳児健診の結果、
普段の様子を知る保育園や幼稚園、学校の先生から受ける「1日の様子」、の中にあるかもしれません。
そしてそこに、障害への「ヒント」が隠されているのかも。

お子さんにあった支援・療育・教育を受けるためにも、専門家(専門施設)によるアドバイスは欠かせません。
では、検査・診断はどのようなものがあるのでしょう?
下に代表的な検査の紹介をしていきます。

診断法

知的検査

学習指導や就学指導、障害者認定などを実施目的として使われる、知能を測定するための検査。
田中ビネー、WISC-Ⅲの他、鈴木ビネー・WAIS・WPPSIなどがある

検査名 対象年齢 内容構成 目的
田中ビネー知能検査 2歳0ヶ月~成人 1歳~13歳までの問題を、難易度順に構成 どの年齢まで発達しているか、精神年齢を算出し、年齢基準と結び付けて評価する、等
WISC-Ⅲ 5歳0ヶ月~16歳11ヶ月 言語性検査と動作性検査 言葉と絵、どちらが理解しやすいか、伝達事項をどの程度覚えていることが可能か、発達の特徴などを知る

診断先をさがす

発達検査

主に乳幼児や小学生の発達状態を調べ、養育に役立てるための検査。
子どもの全般的な発達状態を評価し、軽度発達障害の診断では早期治療・早期療育への目安ともなる

検査名 対象年齢 内容構成 目的
新版K式発達検査2001 新生児~成人 「姿勢・運動領域」「認知・適応領域」「言語・社会領域」の3領域で構成 各領域と全領域について子どもの到達している発達年令段階を測定する
遠城寺式乳幼児分析的発達検査法 0歳~4歳7か月 移動運動、手の運動、基本的習慣、対人関係、発語、言語理解の6領域から構成 各領域の発達年齢をグラフ化し、精神面だけでなく、身体的発達も含め、発達状況を全人的にとらえる

診断先をさがす

性格検査

検査名 対象年齢 内容構成 目的
ロールシャッハテスト 5歳~成人 左右対称のインクのしみがついた10枚の用紙を見せ、何に見えたかヒアリング インクのしみがなにに見えるかから、その人の世界の見方、すなわち性格や人格を知ろうというもの
文章完成法(SCT) 小中学生~成人 書きかけの文の後に自由に文章を記入する 自由記述した文章により、そこに映し出された個性を理解し、全体把握を目的とする

診断先をさがす