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療育法について

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成長の遅れや、少し変わった行動に気付いたけれど、このまま様子をみているだけで大丈夫?
子どもの「苦手」に早く気付いて、成長の背中を押してあげたい。いろいろな療育法があることをまず学びましょう!

目的と種類

どんな時に発見する ことばや身体機能など、発達に遅れのみられるお子さんについて、生活への不自由をなくすよう専門的な教育支援プログラムに則り 、トレーニングをしていこう、とするものが「療育」であり、またその目的や分野についてはさまざまな種類があります。

特に、早期発見・早期療法が望ましいとされており、それはことばや社会性など、それぞれの能力を習得する時期に近い段階で療育を開始することで、障害による不利益をお子さんもご家族も軽減されやすくなると考えられています。一般的に年齢が低い段階で、そのお子さんにあった療育を始めると、その後の社会適応力も高くなるといわれています。

しかしまた一方で、「いつまでに始めなければならない」「もう手遅れでは」ということはありません。
療育は「これが正しい」「この方法で治る」という趣旨のものではなく、お子さんの個性を尊重し、適性をみながら、長期的に行っていくものです。
指導の先生とコミュニケーションを図りながら、家庭でもトレーニング内容を取り入れるなどし、お子さんの成長を一緒に手助けをしていけるといいですね。

療育法

行動療法(ABA:Applied behavior analysis)

意図
望ましい行動を強化し、望ましくない行動を消去する考えのもとに行う療法。個別療法の代表的なもの
内容
望ましい行動ができたらご褒美をあげる「強化」、ご褒美をあげないことでその行動を減少させその後その行動を消す「消去」、望ましくない行動に対して不快を感じさせ危険行動等を止める「罰」、を基本とする

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TEACCH(Treatment and Education of Autistic
and related Communication-handicapped Children)

意図
生活支援制度で、自閉症の人たちに彼らを取り巻く環境の意味を伝え、意味のあるコミュニケーションをしながら、彼らとの共存世界を目指そうとするプログラム
内容
望ましい行動をとるための道筋を、絵や写真をカード化などすることによって、視覚的に分かりやすく提示し、わかりやすい環境を作り出す。環境整備までのシステム化を行う

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認知行動療法

意図
子どもの自助力(セルフヘルプ)の回復や向上を目的とする、問題解決型の心理療法
内容
具体的な面接目標を立て、目標達成のために様々な技法を用いることがその特徴です

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SST(Social Skills Training)

意図
自分の気持ちや要求を相手に上手く伝えたり、相手から言われたことに上手く応じることが出来るようになるための生活技能訓練
内容
数名でチームとなり、ロール・プレイングを行います。生活の中で起こるような人とのやりとりの場面で、それぞれの役回りを決め疑似体験することで、対応の仕方を学びます。

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作業療法(OT:Occupational Therapy)

意図
運動機能や精神機能の「基本能力」、食事やトイレなど、生活で行われる活動の「応用能力」、地域活動への参加や就労就学の準備をおこなう「社会生活適応能力」という3つの能力を維持・改善していく
内容
日常生活のいろいろな動作や仕事、遊びなど人間の活動におけるさまざまな動作を「作業活動」と考え、トレーニングを行います。手芸や簡単な体操、歌を歌うなどのレクレーションなど。

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理学療法(PT:Physical Therapist)

意図
検査,測定/評価に基づき,運動療法・物理療法により身体機能の改善を図る。基本的動作や日常生活活動を改善するための指導,福祉用具の選定や住宅改修・環境調整,在宅ケアなども含めて能力の維持改善をしていく
内容
食事、排泄、更衣、入浴、起居、移動といった日常生活動作の訓練(ADL訓練)やそれにつながる運動などリハビリを行う

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遊戯療法

意図
言語能力が未発達な子供が、自分の考えや感情を言葉で表現することが困難な場合に、遊びをコミュニケーションの手段として用いる治療法
内容
「お絵かき」「音楽」「お話作り」など、遊びを通じて自己表現をさせていきます。そして創造的体験を通して子供と治療者とのコミュニケーションをはかります。

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箱庭療法

意図
子供はカウンセリングなどを行っても自分のこころをうまく表現することができないためにカウンセラーの診断が難しくなっていますが、こうした箱庭造りを通じればカウンセラーが子供の真のこころの状態を理解することが可能
内容
用意した箱と材料を与え、箱庭を自由に造らせます。箱庭を作っている間は介入や批評などをせずに静かに見守っています

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音楽療法

意図
音楽を聴くことで、心と体に生じる現象を積極的に利用し、様々な疾病の治療や障害の改善に役立てようとするもの
内容
音楽を聴くだけではなく、楽器を演奏したり歌を歌ったりすることで、気持ちを開放していく

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ビジョンケア(オプトメトリスト)

意図
障害児の脳力・適応力向上
内容
眼球ばかりでなく脳やからだに新しく理想的な習慣をつけ、正しく「見て」柔軟に「思考する」土台作りを行う。「見るための知能」を高めていく

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