NPO法人パルレ
今回インタビューをさせていただいた「NPO法人パルレ」は品川区や大田区に住む発達障害児を持つ親を中心メンバーとしている「発達障害児・者の自立をサポートし、その家族を支援する会」です。(HPより一部抜粋)
この会は1998年に現代表の坪井久美子さんが親の会として設立し、2007年からはNPO法人として活動し、2008年からは品川区委託事業として「品川区発達障害思春期サポート事業(ら・るーと)」を運営しています。モットーは「一人はみんなのために、みんなは一人のために~one for all all for one~」。
その活動の根幹には「子どものありのままを尊重し、子どもに寄り添い、自らが自分の人生を選びとる権利、人としての尊厳を保障する」という考え方があります。
活動の内容としては、保護者向け・本人向け・支援者や一般の方々向けの3種類があります。
保護者向けの活動では、様々な講師を招いて行う保護者向けの学習会やペアレントトレーニング、また個別の相談などを行っています。子どもの育ちを保障するためには必ず保護者支援・家族支援は欠かせない要件であるからです。
本人向けの活動では、パソコンや料理・手芸などを行うグループ活動を行っています。 ただ、ここでの活動はスキルを追求し、発達の偏りを矯正したり普通に近づけようといった趣旨のものではありません。障害は治すべきマイナスなのものではなく、全てを含めてありのままを認めていき、その上で社会での自立に役立つ対応に気付いていくものです。
また、支援者や一般向けには講演会や講座、研修、情報提供などを行っています。これらの活動を通して「社会のあり方」という大きなテーマを問い続けています。発達障害者が理解されていない現状や、就労を含めて社会的に自立することが困難な現状を鑑みて、今後の社会が差別的な構造をよしとするのか、多様性を認め、発達特性を持った人や、様々な障害を持った人、高齢者などを尊重しながら、それぞれの人たちが支えないながら関係性を構築する社会を作っていくのかを、考えて頂くきっかけにしてほしいと思っています。
インタビュー内容(一部省略している部分もあります)
- ふぁみえーる(以下、ふぁみ)
「普段はどんな活動をしているのですか?」 - NPO法人パルレ(以下、パルレ)
「基本的な活動はここ(らるーと活動室)で行っています。その他ヨガ等はもう少し広い別の会場で行っています。第二水曜日は学習会を行っています」 - ふぁみ
「学習会ではどのようなことをされているのですか?」 - パルレ
「多くは発達障害に関わる人を講師としてお呼びしていますね。実際に親が必要としている情報、学校選択の時期であれば学校の先生をお招きするなどと工夫しています。年に一度はじっくり時間をかけてペアレントトレーニングを行っています。」 - ふぁみ
「意外と頻度は少ないですね。」 - パルレ
「「ペアレントトレーニング」は全10回が1つのコースになっていて、ていねいに時間をかけて、親の考え方にもアプローチする作業を積み重ねていくことが大切だと考えています。 子どもを、大人の思い通りに変えるためのスキルではありません。ありのままの子どもに寄り添って、親がどう対応するかを親が学んでいくのです。」 - ふぁみ
「なるほど。確かにその土台があってこそですよね。スキルを追い求めるためのトレーニングであれば、ともすると普通に近づけなければいけないとお子様のアイデンティティーを否定することに繋がりかねませんものね。また、実践したうえで振り返りをすることが重要ですものね。他にはどういった活動をされているのですか?」 - パルレ
「これは最近始まったのですが、パルレミーティングといって、6~7人ぐらいで行っているのですが、一人ずつ話したいことを話すというAAミーティング(アルコホーリクス・アノニマス:アルコール依存から立ち直る人たちの名前を明かさないミーティング)の様なスタイルのことを行っています。」 - ふぁみ
「それは面白いですね。そこで悩みを共有するといったかたちでしょうか?」 - パルレ
「それもありますね。母親はそれこそ夫に言えないようなコアな悩みなどもありますし。普段学校に対していいたいことや、子育て全般へのストレスがたまっていることもあるのでそれを話すことによって気持ちが楽になればいいなと。」






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