コラム

一般社団法人 日本運動療育協会 代表理事 岡田達雄氏
株式会社TfE SPARKプログラム責任者 清水貴子氏

先日ふぁみえーるイベントで大盛況だった「おウチでできる簡単運動療育!」にて講師を勤めていただいたSPARK運動療育を行う岡田氏・清水氏に運動療育のヒケツについてお話を伺いました!参加できなかった方も是非チェックしてみてください☆

プロフィール

岡田達雄氏
米国カリフォルニア大学(UCLA)で工学博士号を取得し京セラに入社。1987年に退社後スキー場開発などベンチャー企業の創業に携わる。現在は、2000年に設立した株式会社TfE(Training for Everyone)の代表取締役を務める傍ら、運動で子どもの可能性を高める一般社団法人 日本運動療育協会(SPARK協会)の代表理事を兼務。
日本体育大学 非常勤講師「エコロジー:脳の発達と人間圏の未来」
www.sparkinglife.jp


清水貴子氏
大阪市出身。幼少期よりダンスを始め、高校在学中にダンスカンパニー「ウィズ」を創設。ソロダンサー・舞踏家として多くの舞台に立つ傍ら、トレーナーとしてダンスとスポーツトレーニングを指導。子供のアートと運動の教室も指導。その後、脳の活性化を目的として、ダンスの基礎とスポーツトレーニングを融合した独自の運動「SPARK」を開発し、子供向けプログラムから高齢者向けプログラム、障害のある方向けの医療向けプログラムなどたくさんのプログラムを各地へ提供している。
www.spark-tfe.co.jp

運動は療育に良いとお聞きしました、本当でしょうか?

はい。近年、社会問題として注目されている発達障害は、遺伝による脳神経の機能異常が原因だと言われていますが、その症状や特性が多様なため、療育方法は未だ確立されていません。一方、最新科学でわかってきたのは、運動が脳を強化するという事実です。私たちは、ここに着目しました。脳が強くなるということは、脳細胞が成長し、脳神経回路の複雑なネットワークが構築されて機能異常を補うことであり、また、様々な感覚情報を処理する能力が高まり、豊かな感情を育んで発達の土台がしっかりするということだからです。そして、運動で強化された脳は、学習や認知機能も高いため、勉強や療育の効果を高めるのです。

なぜ運動すると脳が強くなるのですか?

誰でも運動すると「気分がスッキリした」「やる気がわいてきた」などの経験があると思います。これは、運動で血流が増え、脳の活動に必要なエネルギー源である酸素やブドウ糖が脳に運ばれて脳の働きが活発になり、やる気や注意力が増すからです。また、最新科学で分かってきたのが、運動で脳由来神経栄養因子や神経成長因子など一連のタンパク質群がつくられて脳細胞の新生や成長を促すので、脳全体が細胞レベルで良い状態になるということです。さらに、運動すると、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が生成されてそのバランスがとれ、不安やうつなどの気分障害を防ぐ効果があるのです。このように、運動で脳全体の機能が強化されるのです。

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