就学前のお子さんに対しては、主に、読み書きや数概念、視聴覚機能などの認知スキルを高める指導、生活をする上でのルールを教える生活指導を行います。就学後では、一対多の指導では理解に困難があるお子さんに対し、そのお子さんがわかりやすい方法で学習のサポートを行います。

書字が可能となるためには下の3点が大切です。段階を追い練習していきます。
・筆記具（鉛筆、クレヨンなど）を使えること
・見本と同じ図形が書けること（＝模写ができること）
・なぞり描きができること

まずは座ることに慣れるようにします。慣れてきたら、限られた時間内に勉強しながら座っていられるように練習します。
環境調整と共に、「ちゃんと座っていられる」という自信をつけることが大切です。

主に、小学3年生から6年生のお子さんが対象です。小学校での、一（教師）対 多（児童）での形式では、理解が難しいお子さんたちに対し、少人数形式で、学校勉強の補習を行います。
ここでの主目的は、学習指導ではなく、学校でのグループ学習に参加するための練習を行うことです。

小学校の高学年になると、グループワーク形式での授業が増え、発達障がいをお持ちのお子さんは「ただ座っている」という状況に陥ることが少なくありません。集団行動では、「学校でのグループワークに積極的に参加できるようになる」を目標とし、学習指導（下の4点など）を通して練習します。
　・順番に発表し、自分の意見を皆の前で発表することに慣れる
　・手を挙げて答える
　・他の子の意見を聞き、感想を言う
　・他の子の意見に対し、批判的な発言をしない

コミュニケーションに苦手さが見られるお子さんたちに対し、遊びを通して、ルールの理解ややり取りの方法を具体的に教えます。低学年ではグループでできる遊びを中心に、高学年ではお子さん主体でグループ活動を進めます。

同年代のお子さんと遊ぶ際には、ルールの理解が不可欠です。また、お互いに譲ったり交渉したり、という行動も必要となります。集団指導では、スタッフが複数人入り、具体的なコミュニケーション方法を練習します。
《テーマ例》
　・今日のゲームを多数決で決める。
　・自分がやりたいことが皆の賛同を得られなかった場合の対応方法を学ぶ。
　・自分のやりたいことの理由を皆が納得するように説明する。
　・相手が不快に思う言動を意識する。